「留学生」出身選手をまとめてみた。
今回の記事は「留学生」のお話。とはいえ、これはネットで時々語られる「留学生に比肩する実力を持っている日本人」(例:塩尻、相澤など)についての記事ではない。
日本の高校・大学で留学生としてやってきて、そのまま実業団に進んだ選手をまとめてみた、というだけの記事。(抜け漏れがあればご指摘お願いします)これから外国人選手が多く出るトラックレースやニューイヤー駅伝で注目点の一つとして考えていただければ幸いである。
1 高校出身
陸上長距離で「ジャパニーズ・ドリーム」の体現者といえばビダン・カロキだろう。10000m26分台、マラソンは2時間5分台、ニューイヤー駅伝でも区間賞の常連、日本語も流暢とまさに外国人選手にとってロールモデルとなるだろう。
カロキと並んで日本歴が長いのがクイラ。カロキほど突き抜けてはいないがすべての距離でハイレベルの記録を持っている。JR東日本は2つ目の実業団となるが、まだまだ息の長い活躍を期待したい。
カロキの高校の後輩であり、5000mの記録でいえばカロキに匹敵するものを持っているカマイシは、ここしばらく表舞台から遠ざかっている。来年度加入する新迫(早稲田)、中島(明治)山口(日体)ら「世羅最強世代」のメンバーとの加入とともに復活し、力をつけて戻ってきてほしいところだ。
10000mで27分台かつ5000m13分20秒台と、トラックですでに実力を発揮しているのがズク・ムァゥラ・モゲニの3人。ズクは現在25歳世代(一色世代)でありもう一段階進化できるかが問われるか。モゲニ・ムァゥラはまだ大卒ルーキーの年齢よりも若く、今後がとても楽しみな選手たちだ。他の選手については高卒ということもありまだまだ発展途上と言える。
2 大学出身
高卒ルーキーと違い、入社時からそれぞれの外国人ランナーに特色が出てくる印象。もともとスピードに定評があったオムワンバ・ワンブィは27分台・13分20秒台の記録を持っていて、トラックでの記録の伸びに注目したいところ。
一方でロードから台頭する予感漂うのがマラソンですでにサブ10を達成しているカリウキだろう。ニャイロ・デレセについても大学時代からロードから伸びていったタイプだったので、まずはフルマラソン挑戦を待ちたいところ。