〼(ます)健の備忘録

置き去りにしてしまいそうな好奇心を残せたら良いな。

地域クラブに入るまでと2年目の気づき

 ※今回は、「オリエンテーリング アドベントカレンダー」のプラットフォームとして、ある種陸上オタクの秘密基地となってしまった本ブログを開放します。ご了承ください。

 

 Advent Calendar(裏)12月14日の記事を担当していただきます、増田と申します。よろしくお願いします。

 自己紹介と今のオリエンとの関わり方については、昨年度のアドベント(表)の記事をご参照ください。

orien-advent.hatenablog.com

 

 今回は現役時代〜今に至るまでの「地域クラブ」との関わり方について語ってみようかと思います。入会動機を語って関わり方に少し触れた後、そこで新しく見つけた「オリエンテーリングへの目標」。

 

1 入会までの経緯

 

 入会の入り口となったのは、埼玉代表としてMJクラスに出走した大学2年時の全日本リレーの時でした。

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 全日本リレー埼玉県代表チームは学生をかなり厚遇してくれるチーム(大会参加費全額負担、交通費宿泊費一部補助)で、特に交通については埼玉県チームの社会人の方の車に相乗りさせてもらえることがあります。そこで、その年の全日本リレーは相乗りで滋賀まで行くことに。

 

 そこで入間市OLCの顔役の一人、田中博さんに暖かく迎え入れられてしまったことが、全ての始まりでした。

 

 滋賀までの車の中で、田中さんからは色々な話をされましたが、

「本当にどこだかわからなくなったら、切り株でも見つけて座ってしまえ」

「同じ地図を持てば、老いも若いも関係ない、それがオリエンのいいところ」

 といった含蓄のある話から、

「昔のオリエンは祠の中にポストがあった」

「スキーは顔を隠せるからカッコつけられていい」

 といった笑える話まで、それはもうとにかく色々な話をされたことを覚えています。

 そして滋賀につき、宿での選手ミーティングの際、自分がガチガチの状態で抱負として語った

「MJの3人の中では自分が一番走れる、一つでも前に食らいついていく」

 というコメントに対して、これまた入間市OLCの顔役、モグさんこと新隆徳さんから

「1走は自分で決める必要はない、勝負は後ろに預ければいいんだよ、そのために全体として後半重視のオーダーにしてある、粂ちゃんもいるしね」

 といったアドバイスをいただいたことも印象に残っています。

 

 そして本番、先頭集団に必死で食らいついて、気付いたら東京チームの橘さん(現ES関東)と二人旅に。この集団の相対順位はわからないので、ここで前日のアドバイスを思い出して

「あー先頭いなくなっちゃったな、まあ東京は格上だし秒差なら仕事だろ」

 と、ある種リラックスして走れていました。

 最後少し引き離されて30秒差でチェンジオーバー、放送で「2位」と言われて一瞬「は?」となりました、が、ほんまもんの2位だとわかった瞬間はめちゃくちゃ嬉しかったです。これがいまだにネタにされる「こんぜの奇跡」の全容です。笑

 

 

 かくして、入間市OLCの方(一部ではありますが)との遠征が見事に「最高の遠征」として美化され、「現役終わったら入間に入ろうかな」と、薄ぼんやり考えるようになりました。

 

 その後も何度か練習会にお邪魔して、徐々に入間の雰囲気に骨抜きにされていき、入会に至る、という感じです。

 

(赤城での練習会にお邪魔した時は、メンバーの方から果物やちょっとした手料理の差し入れもあって、いい意味でカルチャーショックを受けました。)

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 この経験からは「地域クラブのリクルート」に関して一般化できる要素はありませんかね。

 強いてあげるなら、全日本リレーや公開練習会などでとにかく接点を増やしてうまいこと参加者にインパクトを残せば、こんな感じで転がり込んでくる人もいるかも、ということでしょうか(それはそう)

 

2 今の活動状況

 

 入間市OLCのオリエンテーリングにかかる主な活動として「水彩会(先述の田中さんを中心に私的に行なっているトレーニング)」「合同遠征」そして「茶の里大会運営」があるのですが、現在自分の状況はというと

・水彩会

→もちろん行けない

・遠征

→ほぼ行けない、行けても途中参加とか途中離脱とか

・茶の里運営

→試走および前・当日の運営には参画できるが主要役員としては動けない

 といった感じなので入会2年目も佳境に入っているのにほとんど活動に参加できていません。悲しい…そして他にも「スイカ登山」(スイカを担いで山を登る恒例イベント)「入間市対抗駅伝」などのイベントごともあるのですが、もちろんほとんど行けずじまい。

 一応、今年の伊豆大島大会→三宅島観光という伊豆諸島ツアーの時は島嶼地区住民としてツアーリーダー(遠征の幹事)をやったりしてました。

 

3 頑張る理由ができたこと。 

 

 現役の頃はエリートになったことがなく、いい状態でようやくセレ通過ボーダー層、くらいの実力しかなく、「引退後は遅くたっていいから楽しくオリエンやれればいいやあ」みたいな精神状態だったわけですが、今年ちょっとした目標ができまして。

 

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 まずはCC7のこと。

 

 今年のCC7で配置されたチームのメンバーは、シニア・ベテランクラスを主戦場とするメンバーが大半を占めていたこともあり、消去法的にエース区間を任されることになり、「Over200」カテゴリでの優勝のために頑張ることになりました。そのOver200が入間の2チームしかいなかったというオチはあるのですがそれは置いといて

 消去法だろうがなんだろうが「役が人を育てる」という言葉の通りで、エースとして優勝に、せめて1区間でも長くタスキをつなぐことに貢献しよう、という目標ができて、ちょっとだけ有酸素系のトレーニングや地図読みをするようになって、「勝負レース」の空気感を少しだけ思い出して、きつかったけど充実した気持ちで恵那を去ることができました。その帰りの配車で渋滞の中央道突っ込んで深夜帰宅になったのも含めていい思い出です。

 と、ここまで書いて「これは地域クラブのメリットというよりむしろCC7のシステム改革のおかげ的部分が大きいな?」と思ったのですが、それでも、またCC7に「消去法エース」として出られるように、配置されたチームの目標に近づけるように合わせよう、頑張ってみようと思えたのは他の出走メンバーのおかげだと思っています。

(このような目標を持てるようにCC7の制度設計をしてくださって、運営の皆様ありがとうございます。) 

 

 そしてもう一つは伊豆大島大会でのこと。

 

 今年は参加できることになった伊豆大島大会、クラス選択ではさんざ迷って最上位クラスを選択し、とはいえ個人戦だからCC7の時ほどのモチベーションはなかったので予習やトレーニングなどをせずに臨んだ結果、潅木林に全く歯が立たずDISQ(DNF)となってしまいました。

 

 そしてその日の夜、もちろんオリエンティアの遠征なので話題は裏砂漠のテレインのこと。

 

 全く歯が立たず諦めて帰ってきた自分は、その話の輪に加わることがついにできませんでした。その時、このままでは悔しいというか虚しいので、オリエンの地域クラブに属している以上はしっかり「レースをできる」ようにしよう、伊豆大島にリベンジしよう、ということも誓ったのでした。

 

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 そんなわけで、地域クラブに入って過ごしたことで、「目標の到達点は少し変わったけど、学生クラブにいた時と変わらぬ目標を思い出した」、という話でした。

 もちろん社会人クラブの遠征となって、いい宿に泊まり美味しいものをたくさん食べたりという別の楽しみが生まれた部分もあるのですが、オリエンテーリングをしている以上「うまく」「はやく」を求めるからこそ、楽しいと思える部分があるのだなあ、と。

 

 あ、そうそう、入間市OLCは随時会員募集中です。

 ブログ:

irumaolc.blogspot.com

 

以上で、拙稿を終わりたいと思います。