〼(ます)健の備忘録

置き去りにしてしまいそうな好奇心を残せたら良いな。

立川決戦個人別順位の答え合わせ

 予想だけ書いて結果を書かないのもあれなので、「個人順位」の答えあわせを。

 

左から予想選手(実際の順位)/実際の選手

1位 サイモン(10) キサイサ(桜美林

2位 キサイサ(1) 塩尻(順天堂)

3位 ニャイロ(4) ヴィンセント(国士舘

4位 ワンブア(30) ニャイロ(山梨学院)

5位 片西(5) 片西(駒澤)

6位 塩尻(2) 堀尾(中央)

7位 山藤(16) 浦野(國學院

8位 小山(125) 阿部(明治)

9位 土方(27) ジェームズ(駿河台)

10位 ジェームズ(9) サイモン(日薬)

11位 阿部(8) 伊勢(駒澤)

12位 中山(28) モグス(東京国際)

13位 ヴィンセント(3) 山下(駒澤)

14位 浦野(7) 長谷川(専修)

15位 川澄(39) 越川(神奈川)

16位 モグス(12) 山藤(神奈川)

17位 堀合(28) 中村大聖(駒澤)

18位 山下(13) 野口(順天堂)

19位 作田(84) 加藤(駒澤)

20位 近藤(47) 相澤(東京国際)

反省点は下の通り。

 

①トラック型エースを低め、ロード型エースを高めに予想した

 まずはこれ。今回は条件が良かったこともあってトラック型の選手でも押し切れてしまった、という感じだろうか。具体的には

低め(トラック型):塩尻、堀尾、浦野、阿部、越川、加藤

高め(ロード型):サイモン、土方、中山、堀合、近藤

 といったところか。近年では条件のいいマラソンをスピード型、トラック型(と思われていた)選手(具体的には大迫、設楽悠太など)が好タイムで走破することもあった訳で、ロードレースとトラックは別物、という発想はもう、過去のものなのかもしれない。

 

②「看板」の調子を見抜けなかった

 あとそれと、山藤、小山、川澄、作田あたりのいわゆる看板選手の調子がどうか、ということをあまり考えられなかったかなあと。特に小山と川澄は今期前半絶好調だっただけに、そのイメージに引っ張られすぎた、そんな感じ。

 

 記事を書いてみると①が示唆する「ロードレースへのスピードエースの適応」が、今後のマラソン界のキーワードになっていきそうな気がしてきた。今までの「粘りに粘る」川内優輝(プロランナー)、中本健太郎(安川)、松村康平(MHPS)らのマラソン戦術からのシフトが、これからもっともっと進んでいくのだろう。

箱根駅伝予選会個人順位を予想してみる

 早いもので、明日には「立川決戦」が始まる。

 通過予想とか通過順位予想とかはありふれていると思うので、個人順位を20位くらいまで予想してみる。

 

1位 サイモン(日薬)

2位 キサイサ(桜美林

3位 ニャイロ(山梨)

 ここまでは「格の違い」を見せてくるであろう留学生。ロードの強さでいうとサイモンが一番強いイメージなので1位予想。ニャイロについては怪我の影響もあるのでこのカテゴリの中では最下位になると予想。(それでも他の留学生や日本人に負けることはないと思うが)

 

4位 ワンブア(武蔵野学院

5位 片西(駒澤)

6位 塩尻(順天堂)

7位 山藤(神奈川)

8位 小山(東京農業)

9位 土方(國學院

10位 ジェームズ(駿河台)

 この辺りは日本人トップ層+中上位の留学生。日本人トップは片西と予想。7位山藤がハーフコース61分台のボーダーになるのではないか。農大小山は今期の調子を鑑みて少し高めの予想。ジェームズはロード未知数なのでかなり高い予想かも。

 

11位 阿部(明治)

12位 中山(中央)

13位 ヴィンセント(国士舘

14位 浦野(國學院

15位 川澄(大東文化)

16位 モグス(東京国際)

17位 堀合(駒澤)

18位 山下(駒澤)

19位 作田(創価

20位 近藤(東大)

 阿部や中山、浦野あたりがトップ10に入らないという恐ろしい予選会予想。しかも山梨の日本人エース永戸は20位外と予想。このあたりまではハーフ62分台が目安になるだろう。駒澤はここで挙げた堀合、山下に加え中村大聖や下が62分前後で軽く集団を形成する可能性もあり、やはり予選会に回るチームでないことがわかる。作田が若干高めかもしれないが、創価大はムイルのエントリー漏れで日本人エースが奮起する、ということも十分ありうるかと。

 

 21位〜30位は前述の永戸、中村、下に加え、国士舘の住吉、順天の3年生野田・橋本・難波のトリオのうち誰か、明治中島、中大堀尾あたりが来ると予想。駅伝ファンからすれば、20位以内に入ってもおかしくない面々だ。

 

 今年に関しては、箱根駅伝で「平地に超強力なエースを置きながらも、山で失敗した」ために予選会に回ったチームばかり(特に駒澤、神奈川、國學院)なので、エース対決は歴代予選会最高峰とみる。順位や通過予想だけでなく、こちらにも大いに注目されたし。

名将の条件

 しばらく予想屋ブログとして動かしてたけれど、出雲駅伝が青山学院の優勝で終わったのと、もう一つ気になることができたから、出雲駅伝の結果を含め雑記としてエントリー。

 

出雲駅伝結果】

1位青山

2位東洋

3位東海

4位拓殖

5位帝京

6位中央学院

7位立命館

8位城西

9位日体

10位早稲田

 展開として、序盤に三本柱を擁した東洋と青学の一騎打ち…になるかと思いきや、東洋の2区西山が伸び切らず、青山に独走を許し、5区6区で追いつきそうで追いつかない感じになる、と、優勝争いは戦前予想とは真逆の展開になった。

 それ以下については、騒がれている拓殖の4位はメンバーの揃い具合からある意味予想通りだった。どちらかというと中央学院がいい意味で予想外だったか。1区新エースの川村があそこまでできるとは。

 

 さて、タイトル「名将の条件」とした訳は、チームを率いる「監督」と呼ばれるタイプの指導者は、何が求められるのか、ということを考えたくなったからだ。具体的に考えるきっかけになったのは、「巨人・由伸解任」だ。

 

 野球にしろ駅伝にしろ、先ず監督に求められるのは「結果」なのだろうが、その結果を手に入れるプロセスとして

①育成(結果を得るために必要な戦力を得る)

②采配(結果を得るために戦力を運用する)

ことがあるのではないか、と思う。決してアカデミックな裏付けがあるわけではないし、①と②に共通する事項もあるのだけど。(例として、我慢して若手を実戦で使い続ける采配など)

 

 今回辞任に至った巨人の高橋監督は、①の面ではなく②の面が悪く言われているのだろうな、と思う。①の面でいえば、岡本選手、吉川尚選手などの新スター候補の育成に成功しているのだが、プロ野球の場合、①は監督のみならずコーチの仕事なのに対し、②については監督以外はあまり干渉できないので、こちらの方が重く見られた、ということなのだろう。

 

 ただ、先に話した大学駅伝などの学生スポーツだと、「大学の教育活動の一環」ということがあるからだろうか、①がプロ野球の監督より重視されている上、以前の記事「人は人に、夢を見る」でも言及したように、②の“運用”にケチがつくことさえあるような印象がある。(最もわかりやすいのは高校野球の「投げすぎ」問題とか)

 

 この話もこれから色々本を読んで、後々語れればいいのだが。ひとまず、舞台が変われば、「名将の条件」も変わるのは間違いなさそうだ。

出雲駅伝展望とおまけ

 出雲駅伝区間エントリーが出た。これまで細々予想記事を書いていた訳だが、区間予想についてはまあひどい出来栄えだったことだ。

 それはおいといて、懲りずに展望&順位予想。関東以外については門外漢もいいところゆえ、関東内の順位だけ予想。

 

【優勝争いグループ】

1位東洋 相澤−西山−山本−小笹−今西−吉川

2位青山 橋詰−鈴木−森田−吉田−生方−竹石

3位東海 西川−館沢−中島−關−郡司−湯澤

 レース展開としては、1〜3区に投入した東洋の三本柱で東洋が大逃げを打ち、青山と東海は4区まで抜きつ抜かれつの2位争いをすると予想。で、5区6区で青学が東海を突き放して前を追いかけるも、東洋には届きそうで届かない、くらいのイメージ。東海はメンバーが揃わず、館沢と關の区間で「リードを奪う」ではなく「遅れを取り戻す」という形になりそうなのが痛かった。

 

【4位争いグループ】

4位拓殖 馬場−硴野−デレセ−戸部−吉原−赤崎

5位城西 荻久保−西嶋−鈴木−中島−山本−服部

6位帝京 遠藤−横井−岩佐−谷村−星−島貫

7位早稲田 半澤−小澤−中谷−新迫−太田直−清水

8位中央学院 川村−栗原−高橋−吉田−青柳−石綿

9位日体 池田−宮崎−山口−廻谷−岩室−林田

10位法政 坂東−岡原−大畑−土井−坪井−増田

 先ず4〜6位はしっかりと主力メンバーを揃えている大学。城西・帝京の2大学は1〜3区まででしっかりと上位争いをしてその後も粘りが効きそうなメンバーという印象。拓殖は2区硴野が若干不安だが、デレセで一度リセットして4区以降粘る形になるか。ちょうど去年4位の順天堂大学のような立ち回りになりそう。

 以下の大学は「初駅伝選手・実績がまだない選手の挑戦的起用」が目立ちどこかの区間で「力不足でジリジリ離されていく」感じになりそう、という印象を受けた。その中でも主要区間に力のある選手をおけている早稲田・中央学院が7位8位、主要区間に挑戦的要素が入っている日体・法政を下位予想とした。もちろん、挑戦的起用がハマればどの大学にもチャンスはある。

 

 13時号砲が今から楽しみ、だが、用事があってリアルタイムで観られないのが悔やまれるところ。

 

【おまけ:箱根シード落ち有力校が出雲に出たら】

駒澤 片西−加藤−堀合−小島−伊勢−山下

國學院 浦野−青木−土方−臼井−江島−小中

順天堂 野田−清水−塩尻−藤曲−山田−橋本

中央 堀尾−舟津−中山−池田−三浦−二井

 なんだか「優勝争いグループ以外には勝てそう」な感じのオーダーが組める大学が今年は殊に多い印象。近年の箱根でシードを取るには「スピード」や「エース級の強さ」より「層の厚さ」「山対策」が求められる故の結果なのかもしれない。

出雲駅伝区間予想@帝京大学

 ようやくラスト。〆は近年チームカラーが変わりつつあるファイヤーレッド、帝京大学

 

◯エントリーメンバー

1年:遠藤

2年:小野寺・谷村・星

3年:岩佐・島貫・田村丈・平田

4年:横井

 

 やはり畔上、竹下の4年生コンビが抜けたのが痛い。かつ、濱川や小森などの実力者も抜けた。一方で、もともと期待されていた星・小野寺など2年生の大量エントリーもあり、穴を感じさせない布陣となっている。

 

◯過去3年間の出雲駅伝オーダー

2017:出場なし

2016:内田−岩佐−畔上−宇佐美−新関−佐藤 10位

2015:出場なし

 

◯オーダー予想

 

遠藤−島貫−岩佐−星−谷村−横井

 

 まずメンバー。ここは直前の世田谷記録会での調子を鑑みて遠藤、横井、岩佐、星、谷村は選ばれるかと。残る1人は今年全日本大学駅伝予選4組を走り完全にエース格に成長した島貫と予想。ただ、その島貫も世田谷記録会では調子がよくなさそうだったため、最短区間の2区にエントリー。もともとスピードがある選手なだけにここならば活躍が期待できる。

 主要区間、1区は遠藤を思い切って起用していいだろう。全日本大学駅伝予選会では中盤に1人飛び出し首位を突っ走った。5000mでも自己新の13分台で、他校のエースと渡り合える実力は有しているとみる。3区は岩佐。春先は不調ながら全日本大学駅伝予選会2組1位で、記録会でも復調傾向。6区に唯一の4年生、横井。関東インカレハーフマラソン2位の実力者には、長い距離の方が良いだろう。残り2区間は記録会でよかった星、谷村を起用。

 

 こうしてみると、畔上、竹下のダブルエースは不在でも十二分に戦えそうな戦力は有している。苦手の出雲で、スピードランナーは躍進するか。

出雲駅伝区間予想@拓殖大学

 あと2校。次はロードの強さに定評がある拓殖大学

 

◯エントリーメンバー

1年:佐藤

2年:石川・吉原

3年:赤崎

4年:五十嵐・硴野・鈴見・デレセ・戸部・馬場

 

 デレセ・馬場・戸部・赤崎の四本柱はしっかりエントリー。欠場者としては箱根9区で快走し、主力の一角を張る3年の中井がいるくらいか。

 

◯過去3年間の出雲駅伝オーダー

2017:出場なし

2016:出場なし

2015:出場なし

 

◯オーダー予想

 

馬場−赤崎−戸部−硴野−石川−デレセ

 

 拓大は基本的には真っ向勝負で前半から主力を惜しみなく投入するオーダーを組んでくる印象がある。それを念頭において予想してみた。走るメンバーは箱根駅伝を経験している馬場・戸部・デレセ・赤崎・硴野・石川の6人になると予想。

 まずはデレセの配置だが、出雲駅伝の距離と区関数ならば前半から配置して優位に立つよりは、終盤にごぼう抜きを期待する方がよさそうなので6区と予想。残る主要区間は1区に箱根駅伝でもスターターを務めた馬場、3区にこれまでも中盤区間に起用されることが多かった戸部が来るか。残る柱の赤崎はこれまでもスピード区間に起用されることが多かったので2区に配置されると予想。そして4区5区に残る2人を投入。4区の方が重要視されると考え、5000mのタイムが良い硴野と予想する。

 

 長い距離の方が得意と言われている拓殖大学だが、今年についていえばスピードのある主力も多く、出雲から期待ができる。名物「地獄の阿蘇合宿」からの疲労の回復具合次第では上位争いも可能だろう。

出雲駅伝区間予想@中央学院大学

 今日は投稿ペースを上げていく。次は最も衝撃を与えたエントリーメンバー・中央学院大学

 

◯エントリーメンバー

1年:青柳・加瀬・栗原・吉田

2年:石綿・高橋・戸口

3年:有馬・大濱・川村

4年:なし

 

 エントリー見て率直にびっくり。今期姿を見せていなかった横川・高砂・藤田はともかく、ずっと試合に出ていたはずの市山・廣・光武もいない。しかし28分台を新たにマークした川村、高橋を両輪として、新しい中央学院が見られるだろう。

 

◯過去3年間の出雲駅伝オーダー

2017:大森−横川−高砂−廣−高橋−福岡 8位

2016:横川−新井−大森−村上−廣−高砂 4位

2015:大森−潰滝−塩谷−海老澤剛−新井−山本 7位

 

◯オーダー予想

 

川村−栗原−高橋−有馬−吉田−石綿

 

 まずはメンバー。川崎監督が駅伝部コラムで評価していた石綿、吉田、川村、栗原は使うのではないかと予想。加えて実績のある有馬と、28分台をマークした髙橋。この6人が基本線ではないだろうか。

 まずは主要区間。1区3区は非常に悩んだが、1人でも安定した走りができる髙橋は3区の方がいいだろう。1区は川村。驚異の大幅自己新の勢いそのままに主要区間でも戦えることを示せるか。そして中央学院の6区は「獅子が我が子を崖から突き落とす」ような思い切った起用がされやすい区間。そこに2年生の成長株、石綿をいきなり投入すると予想。

 つなぎ区間は2区に高校時代から実績のある栗原、5区に3000m SCで結果を残した吉田。4区は実績のある選手が起用されることが多いため、箱根8区で好走した有馬を投入。

 

 横川、高砂、廣ら今まで核となってきた選手が抜けたことで、去年までの実績が良くも悪くもリセットされた状態で臨む初陣。これがどこまでやれるのか、非常に楽しみだ。