〼(ます)健の備忘録

置き去りにしてしまいそうな好奇心を残せたら良いな。

出雲駅伝区間予想2019-法政大学-

ラストは出雲苦手?を払拭したいオレンジエクスプレス。

 

◯エントリーメンバー

1年:河田・中園

2年:鎌田・清家・人見

3年:中村・田辺

4年:青木・坪井・増田

正直一番主力の穴が大きくなってしまったチームと言わざるを得ないだろう。佐藤・岡原という4年生の主力を欠いたエントリーとなった。他のメンバーに関していえば、法政大記録会で結果を出した選手が一通りエントリーされている印象。

 

区間配置予想

青木–田辺–鎌田–河田–清家–坪井

この大学の采配傾向としては

・1区、3区に主力、特に3区は飛躍を期待する選手が入る。(2年次青木、大畑など)

出雲駅伝で新戦力を2人程度試す。(坪井増田、強矢佐々木など)

ことが読み取れる。

そこから言えば、まず決まるのが3区鎌田。昨季から期待され、駅伝でも起用されてきたが、ついに28分台に突入しエースへの第一歩を踏み出した。2年次の青木のように出雲3区をブレークの足がかりにできるか。そしてその青木は1区へ。こちらも28分台に突入したランナーで1区は昨年の全日本で経験済みのため安心して任せられるだろう。もう一つの主要区間、6区はここ数年主力を投入できる戦力的余裕がなかったように見えたが、今年はここに坪井を配置できる。得意の長い距離で持ち味を発揮できるか。

他の3区間は駅伝デビューとなる選手たち。まず2区には3000m SCで結果を残した田辺。駅伝でも序盤区間を志願しているため、短いながらも叩き合いの展開になる2区は適任か。残り2区間は大舞台もはじめてという選手。1年生の中ではトップクラスのタイムを叩き出した河田が4区、一気にタイムを伸ばしてきた清家が5区と予想。勢いに乗れるか。

 

近年どうにも法政は出雲駅伝が苦手な印象を受け、今年も主力を2人欠くチームで挑むこととなるが、例年より良い形で臨めるのではないか。

 

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以上で出雲駅伝・関東の大学の予想記事は終了。

最強台風の接近による中止も危惧されているが、今年は前半区間を中心にハイレベルな戦いが繰り広げられそうな印象を受ける。ファンとしては、台風が去って大会が成立すること、それ以前に選手・スタッフが無事であることをただただ祈るばかりである。

出雲駅伝区間予想2019-帝京大学-

まだまだ楽しみなチームが続く。次は、「スタミナ型」の前評判を覆す走りを披露した帝京大学

 

◯エントリーメンバー

1年:新井

2年:遠藤・中村・橋本・三原

3年:小野寺・谷村

4年:岩佐・小森・平田

どうして島貫が外れたのか…という声が各所で上がったエントリーとなった。加えて次代の主力になるであろう星も外れる格好になった。ただし残りのメンバーは直近の日体大記録会5000mで13分台や14分1桁の自己ベストを更新した選手ばかり。一気に優勝戦線にせり上がってきた印象だ。

 

区間配置予想

遠藤–小野寺–小森–中村–橋本–平田

これまでのオーダーを振り返ると、

・昨年度も直近の記録会での調子を重視する。

・ただし、4区、5区は駅伝新戦力のテストの場になることも多い。

今年もそういったところから選出メンバーを考えると、遠藤、中村、小森、小野寺、平田は走りそうな予感漂う。そして、これでは「新戦力枠」が足りないため、新戦力として中村に加え記録会でよかった橋本が入るか。この中村・橋本で4区・5区を形成する。

 

以上の6人で区間配置を考えるわけだが、中野監督は1区に比較的素直にスピードランナーを入れる傾向があるので、昨年に引き続き遠藤が入ると考える。去年はチャレンジの1区だったが、今年は勝負の1区になるだろう。どこまでやれるか楽しみ。2区〜3区は13分台を叩き出した主力の小野寺・小森に託す形がいいだろう。特に小森はこれまで単独走区間を任されることが多かったため、叩き合い区間は今回が初めてとなる。うまくいけば今後の区間配置の選択肢が広がるはずだ。

6区は今季エースに成長した平田。直近の日体大記録会で、一人だけ10000mを走ったことから、少し長めの距離を想定した調整を行なっていたと予想する。もともと単独走区間に適性のあった選手、そこにトラックでも他校のエースと戦える自力をつけたことで、追いの展開でも優位に立てそうだ。

 

これまでは比較的出雲駅伝を苦手としていた印象が強かったが、昨年度はそれを払拭して余りある走りを見せた。今年は更に上昇気流に乗れるか。

出雲駅伝区間予想2019-中央学院大学-

出雲駅伝の開催が心配される情勢となったが、開催を信じ予想記事をあげる。続いては、昨年度よりも戦力の整備が進んだフラッシュイエロー。

 

◯エントリーメンバー

1年:小島・武川

2年:青柳・栗原・吉田

3年:石綿・畝・高橋

4年:川村・永山

9月の日体大記録会が選考レースになったようで、そこできっちり結果を残した選手が選ばれた。主力・新戦力・ルーキーのバランスは非常によく、戦力が整備されてきたことがわかる。

一方で主力の一人である有馬が日体大記録会であまりよくなかったためか外れたが、そこは仕方がないことだろう。

 

区間配置予想

川村-青柳-高橋-栗原-石綿-小島

中央学院大学の出雲オーダーについては、主力の故障が頻発した昨年が異常だっただけで基本的には

・駅伝経験・実績のある選手が選ばれやすい。

・1区に関しては潰滝や大森がいた時代に象徴されるように、いい選手が見つかれば固定しようとする傾向が強い。

という傾向がある。そのため、シンデレラボーイ・武川や昨年度からの成長枠・永山の駅伝デビューはもう少し先になるのではないか。

その固定したい1区は昨年に引き続き、川村と予想。積極果敢なレースが持ち味で、前半戦は後半粘れない状態が続いたが、底は脱したように見えるので再度起用が濃厚だろう。3区エース区間には昨年度からずっとエースとして戦ってきて、10000mの自己新も更新した高橋でいいだろう。間の2区には今年度全日本大学駅伝予選会で名を上げた青柳。

4区はこれまで海老澤剛、村上、廣と駅伝経験豊富な選手が配置されている区間であることから、昨年度いきなり3大駅伝全走破を果たした栗原が来るか。5区も4区同様ある程度実績を積んだ石綿が入るか。

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…と、ここまで実績のある選手を中心に予想を進めたが、6区だけは事情が異なり、中央学院の「虎の穴」であり新戦力の積極起用が目立つ区間。ここに満を辞してスーパールーキー・小島が入るのではないか。1年生にして唯一の28分台を誇る小島ならば6区起用が予想される選手とも互角にやりあえるだろう。

 

今年の出雲は、昨年度種を蒔き、順調に経験を積んだ主力がどれだけ足跡を残せるかに期待が集まる。上位戦線をかき回す活躍に期待したい。

出雲駅伝区間予想2019-拓殖大学-

続いては新監督のタクトに注目が集まる、拓殖大学

 

◯エントリーメンバー

1年:江口・佐々木・レメテェキ

2年:佐藤・高橋・竹蓋

3年:清水・吉原

4年:赤崎・中井

 

昨年度チャンスをつかんだ3年生選手の中でも石川・松岡の両選手が抜けてしまったのは痛手か。(最も、松岡選手は今年度の試合にあまり出ていなかったが…)上級生は実績のある4人、下級生は日体大記録会10000mで結果を残した選手が主になった。

 

区間配置予想

赤崎-清水-レメテェキ-高橋-佐藤-中井

山下政権で臨む駅伝となるが、「岡田イズム」を残しつつ、新戦力も試していくと考えて予想してみる。

まずは「岡田イズム」について。昨年度の三大駅伝でも見られた采配傾向として、「主戦力は出し惜しみをしない、前半区間から積極的に使う」ことが特徴となる。そこで1区に赤崎、3区にレメテェキとWエースは早い段階で矢継ぎ早に投入するのではないか。1区の赤崎は10000m学生最速をマークし、単独走より集団走に適性がありそうだったので1区が適任か。3区は近年ゲームチェンジャーが配置されることが多い区間。ここで10000m27分台の破壊力を生かしたい。

また、間の2区にも主力を投入すると予想。ここにフィットするのは日体大記録会でもそこそこ走れていた清水か。また、こちらも重要区間となる6区には、復活を遂げた4年生、中井が起用されると予想。タイム上は吉原が一番手となるが、先日の日体大記録会10000mに出場していなかったことで、何らかの不安要素を抱えていると考えた。

そして新戦力だが、シンプルに日体大記録会で上位組を担い、結果を残した佐藤と高橋が順当に配置されると予想。こちらについても、前半から強い選手を並べる「岡田イズム」を参照し、4区によりよい結果を残した高橋、5区に佐藤と予想した。佐藤は昨年度から駅伝エントリーがあった選手であり、満を辞しての出走に期待がかかる。

 

実はエースのパワーは今大会最強クラスで、距離の短い出雲では昨年のような大躍進も期待できる。山下監督の采配も合わせて注目したいところ。

出雲駅伝区間予想2019-順天堂大学-

続いての予想は、新陳代謝途中の若いチーム、順天堂大学

 

◯エントリーメンバー

1年:伊豫田・西澤・野村

2年:小島

3年:澤藤・清水・野口・矢野

4年:橋本・藤曲

 

直近の順大記録会でよかった選手を中心にメンバーが組まれた。難波・野田といった実績のある4年生は何人か欠いたものの、穴は感じさせない布陣になっている。

 

区間配置予想

野口-小島-藤曲-澤藤-野村-橋本

 

区間配置傾向としては、駅伝経験者を主に起用する(初駅伝枠は1人の場合がほとんど)くらいで、主力に関しては多少状態が悪くてもつなぎ区間で起用してきている。そこで、調子を落としているように見える清水以外の大学駅伝経験者(小島・澤藤・野口・橋本・藤曲)は起用するものと考えて良さそう。

主要区間から考えていく。まず1区は、昨年から1区定着させようとしている野口を起用すると予想。多少ムラはあるが、先日の順大記録会などでスピードは実証済みで、ハマれば区間賞も狙えるだろう。3区はこれまで塩尻(現富士通)が担当した区間。ここはエース藤曲に「叩き合い」を経験させる意味で起用してくるか。6区は経験もある橋本を起用すると予想する。かつて区間4位で走ったこともある区間なので、ここでの浮上も期待できる。

次につなぎ区間だが、2区には順大記録会で13分台に突入した小島がよいと考える。そして4区に澤藤。これまで金原、栃木と主力級が担当したところに配置されるのではないか。2人とも昨年度の駅伝ではあまりいい結果を残せなかったため、ここで好走経験が欲しいところ。

最後に5区。新戦力の中では記録会の結果が一番よかったルーキー、野村を起用すると予想。これまでも野田や野口など、ルーキーの起用が目立っていたので、起用するとすればこの選手だろう。

 

塩尻という今までの大黒柱を欠いた中で、リスタートの1年となる今年。采配によってエース・主力に成功体験をさせることができるか。これが、今後のチームを占う上でも重要になってくるだろう。

出雲駅伝区間予想2019-駒澤大学-

続いての予想は、MGCでOB選手の活躍が目立つこの大学。先の予想記事で紹介した國學院の師匠校にあたる駒澤大を。

 

◯エントリーメンバー

1年:田澤・酒井

2年:石川

3年:伊東・加藤・神戸・小林

4年:中村大聖・中村大成・山下

 

分かりやすく5000mの持ちタイムトップ10をエントリーさせてきた。そのため日体大記録会で好記録を出した石川、小林、酒井を即エントリー入りさせた。実績より調子を優先させた格好か。

 

区間配置予想

田澤-大成-大聖-伊東-神戸-山下

 

これまでの出雲での大八木采配の特徴としては、

・1区は実績のある選手がメインだが、1年生の起用もある

・2区は比較的重視される(新戦力のテスト起用はほとんどない)

・6区は素直に「一番距離に強い選手」が置かれる(窪田、大塚、片西など)

ことが傾向として考えられ、そこから考えると1区田澤の抜擢はかなり可能性高いとみる。1年生ながらチームトップの5000m持ちタイムを誇り、1区の経験もある。ここでうまくいけば全日本以降にも繋がるだろう。2区に大成。これまでも其田や下など実力者が配置された区間。記録ラッシュに沸いた日体大記録会でも最終組に配置されていたこの選手ならば、スピード区間を締めてくれるはず。そして最終区間はもちろん、現在の駒澤で一番ロードに強い山下が適任だろう。ここまで選手を入れていくと、3区はもう一人のエース格、大聖が入ることになるか。箱根駅伝3区でみせたクレバーな走りはこの区間への適性を感じさせる。

そしてつなぎの4区・5区には直前の記録会で13分台の伊東・神戸と予想する。駅伝初登場の選手はこれまで5区に置かれることが多かった(浅石、小原など)ため、神戸は5区になると予想。共にロードに強い選手、しっかり山下まで繋げられるか。

 

戦法としては、超ルーキー級の田澤が火をつけて、W中村たいせい、山下に象徴される堅実な走りを身の上とする上級生で上位戦線を維持、浮上する戦いになるか。デスレースになりやすい出雲駅伝でワンチャンスをものにできるか。

出雲駅伝区間予想2019-國學院大学-

いよいよ出雲駅伝の全校エントリーリストが公表された。

リンク:http://www.izumo-ekiden.jp/runner/index.html

というわけで予想を急ピッチで進めていく。

次は今大会「台風の目」。

 

◯エントリーメンバー

1年:川崎・中西大・中西唯

2年:藤木

3年:河東・森

4年:青木・浦野・土方・茂原

 

4年生3本柱+藤木のBIG4が順当にエントリーされ、そのほかの選手も中西大を筆頭に直近の記録会で好成績をおさめた選手が軒並みエントリーされた。ただ、網走記録会で28分台を叩き出し、國學院上位進出のキーマンと目された島崎が抜けてしまったのは痛いか。

 

区間配置予想

藤木-青木-浦野-中西大-茂原-土方

 

國學院は久しぶりの出雲駅伝となるが、これまでの3大駅伝ではエース級選手を比較的素直に配置する印象を受ける。そして國學院は目標に「3位以内」を掲げている。これを前提にオーダーを考える。

BIG4の4人については、1区に箱根駅伝で実績がありラストも強いと称される藤木、2区にスピードランナーの青木、3区にはどんな状況でも対応できる浦野、最長6区に長い距離に強く勝負勘の鋭い土方、というように決まる。序盤2区間で上位につけ、3区浦野でトップに立ち、4区5区で粘って6区土方が勝負を決めるという形がとれる。

残りの2区間について、5000mで学内2位の記録を叩き出した中西大は当確とみる。今年のジュニアクロカンで単独走への適性を見せていることから、浦野でトップに立ったあと1人でさらに差を広げる役割を期待し4区がよいか。そして5区が迷いどころ。確実に狙いにいくということで主軸の一人かつ5000mの自己ベストを更新した茂原としたが、今後の駅伝を睨んで新戦力のテストの場とする可能性もある。そうなれば記録会に出ていないものの夏に5000mで大幅自己新の河東が出てくる可能性が大いにあるだろう。

 

エース級の強さは間違いなく今大会トップクラスで、それ故にエース力が問われる出雲では優勝候補に挙がる。ここで実力を発揮し、三大駅伝最高順位更新へ弾みをつけたいところ。