〼(ます)健の備忘録

置き去りにしてしまいそうな好奇心を残せたら良いな。

関東インカレ長距離予想@1部

 直前に迫った関東インカレについて、簡単にだが予想記事を書いてみる。まずは1部長距離5種目から。

 

1部1500m〜ストップザ絶対王者の急先鋒は身内だった?〜

 

1位 館沢(東海)

2位 吉里(駿河台)

3位 飯沢(東海)

4位 河村(明治)

5位 中谷(早稲田)

6位 舟津(中央)

7位 木村(東海)

8位 樋口(日大)

 

 この種目優勝大本命はもちろん館沢(東海)…だと思われたが、春のレースで同大の飯沢が館沢相手に2連勝。それも「館沢が仕掛ける前に飯沢が仕掛けて、そのまま勝ち切る」という記事があり、ゲームメイクのセンスも非凡だと感じさせた。このことを念頭に予想してみる。

 まずレース展開として、飯沢が完璧なゲームメイクで館沢を破ったことを受け、館沢が「最初からポールをとってハイペースでねじ伏せる」レースを選択する可能性がありそうだな、と感じた。そしてそうなれば、ハイペースについていける自信と状態の良さを持つ選手が上位に来るのではないか?と予想できる。そこで春から好調の吉里、河村、中谷が上位に来ることと、実績があっても直前の調子に疑問が持たれる舟津、野口、半澤といった選手がそこまでいききれない、という予想を立てた。

 1年生がいきなり出てきて入賞することも多いこの種目。先述の飯沢に加え、春から多くのレースに出場し調子も悪くなさそうな樋口が入賞すると予想。

 

1部10000m〜伝統校の新留学生に注目、日本人は本命不在〜

 

1位 ヴィンセント(国士舘

2位 ドゥング(日大)

3位 ムルワ(山梨)

4位 ジェームズ(駿河台)

5位 太田智(早稲田)

6位 荻久保(城西)

7位 藤曲(順天堂)

8位 塩澤(東海)

 

 優勝争いはやはり4人の留学生により展開されるのではないだろうか。今回の10000mに出場する留学生の実力のイメージとしてはヴィンセントが超学生級、ドゥング、ジェームズが日本人学生最上位クラス(=全盛期村山謙太くらいのイメージ)、ギトンガが日本人学生上位クラスという印象だろうか。ムルワは未知数な部分が多いが、レースレポートをみるにドゥング、ジェームズと同等には走れそうか。

 日本人トップ・入賞争いについては、どの選手にも不安要素があるので混戦になりそう。ただ、留学生争いのレベルが上がっていることと上位選手の調子を考えると留学生に食らいついて後半も粘るパターンをとるよりは、日本人上位グループを形成して後半に拾ってく方が、今回は上位につけそうという予想を立てる。こうした戦術を取りそうな選手のうち、復調自己ベストをマークした太田智と荻久保、春好調の藤曲が入賞するのではないか。8位の塩沢は前半から留学生に挑んでなんとか粘り切る走りはできそうだ。

 

1部3000mSC〜3連覇の敵はポテンシャルお化けの2選手〜

 

1位 ジェームズ(駿河台)

2位 青木(法政)

3位 阪口(東海)

4位 小室(東洋)

5位 吉田(早稲田)

6位 田辺(法政)

7位 山本(城西)

8位 人見(法政)

 

 法政青木の3連覇に赤信号が灯ったか、という印象。その要因はまさかの3障エントリーとなった駿河台の留学生・ジェームズと東海「黄金世代」でも随一の能力を持つ阪口のエントリーである。今回は基本走力が高いジェームズを優勝と予想してみたが、ポテンシャルの高い阪口、そして勝手知ったる青木の、誰が優勝してもおかしくないだろう。

 それ以下は実績のある実力者が順当に勝ち上がるだろう。入賞常連の小室、吉田、トラックに強みを発揮する城西の山本あたりか。そして勢いのある法政大学3000mSC軍団。田辺、人見にも勢いがあり、トリプル入賞は十分に期待できる。

 

1部ハーフマラソン〜東海「ロード組」の牙城を崩せるか〜

 

1位 ドゥング(日大)

2位 西田(東海)

3位 坪井(法政)

4位 名取(東海)

5位 松尾(東海)

6位 鼡田(国士舘

7位 矢野(中央)

8位 難波(順天堂)

 

 例年東海大学のロードを重点的に鍛えた「ロード組」が存在感を発揮するこの種目。今回も山登りの西田、故障の疑いがあるものの焼津ハーフで圧巻の優勝を果たした名取、ユーティリティ松尾の3人の実力が抜けていて、今回もトリプル優勝はほぼ確実だろう。

 ただし、優勝争いとなると2人が立ちはだかるだろう。一人は日大の留学生、ドゥング。学生ハーフでも好走しているのが印象的。そしてもう一人が法政の主将、坪井。神奈川マラソン青梅マラソンと連続好走しており、昨年度の大畑と同様上位進出が期待できる。

 入賞ラインは混戦だが、実績のあるステイヤー難波に加え、サプライズ枠として国士舘のタフネス山登り主将・鼡田と中央のホープ・矢野を予想した。とはいえ暑い中での実施が多く荒れやすいので、予想外の選手が上がってくることもあるだろう。

 

1部5000m〜学法石川コンビが留学生の牙城を崩すか〜

 

1位 ヴィンセント(国士舘

2位 ムルワ(山梨)

3位 阿部(明治)

4位 相澤(東洋)

5位 ジェームズ(駿河台)

6位 鬼塚(東海)

7位 中谷(早稲田)

8位 ギトンガ(国士舘

 

 この種目は複数種目掛け持ちの選手にとっては疲労との戦いになるだろう。また、阿部と相澤は日本選手権からの連戦となる。それでも、留学生と阿部、相澤が優勝戦線にいるのでは、という印象。そのため、上のような予想順位になった。実力最高クラスで2種目出場のヴィンセント・ムルワがワンツーになることはほぼ確定的か。阿部・相澤・ジェームズは上2人に比べれば疲労があることが予想できるのでこの位置。

 入賞ラインについては実力者の鬼塚、中谷に加え、もう一人の国士舘留学生・ギトンガが意地を見せる格好になると予想。