〼(ます)健の備忘録

置き去りにしてしまいそうな好奇心を残せたら良いな。

駅伝ファンになったきっかけの振り返り

 めぼしい駅伝も終わってしまったこともあるので、閑話休題という意味で「なぜ自分が陸上長距離の追っかけにハマってしまったのか」についての自分語り記事を書くことにした。皆様少しだけお付き合いくださいませ。

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 はじめて箱根駅伝を観戦したのは、高校1年の頃。部活で陸上(短距離)をしていたこともあって、これまで興味もなかった箱根駅伝を親戚と観に行った。1区を品川駅周辺で観ていたが、集団が一瞬通過するのを観るにとどまり、結局この時も駅伝の面白さはわからなかった。(ちなみに、沿道で上武大のスタッフらしき肩に話しかけられ、当時上武で主力を張っていた氏原健介を応援するようにお願いされたことはよく覚えていて、その縁で氏原はひそかに注目している選手の一人であったりする。最近は名前を見かけないが、まだ現役なのだろうか?)

 

 その翌年はテレビでずっと中継を見ていた。そこで自分の印象に深い爪痕を残したランナーに出逢う。それが、國學院で5区を走った寺田夏生(現JR東日本)であった。前年コースを間違えたことで有名になったというのもあるが、鬼気迫る表情で天下の剣を攻略する姿に、筆者は直感的に惚れた。

 

 それ以来、寺田の個人成績や、國學院というチームに注目するようになる。このころの國學院は、選手層が薄いものの、ドンピシャの調整と采配で2年連続のシードを獲得している、応援しがいのあるチームだという印象だった。自分が進学校の陸上部出身だったこともあり、「ガチガチのエリートばかりでなくてもうまくやればいい結果が残せる」を体現するチームに魅力を感じていたところもあったのかもしれない。(ちなみに、さらに翌年については、受験勉強でそれどころではなかったのだが。)

 

 90回箱根駅伝の年度以降、浪人時の息抜きとして記録会の成績を追ったり、その中で他のチームやOB、新入生にも注目の範囲を広げたりしていたこともあり、その延長線上でどんどん「陸上長距離・駅伝」というコンテンツそのものにのめり込んでいった。

 一方で、一番応援していた國學院というチームはこのあたりから箱根本戦ではシード争いも蚊帳の外という状況が続き、予選落ちも経験し、ファンとして心が苦しい時期が続いた。特に3区で下位に沈むことが多い印象があって、勝手に「國學院遊行寺の呪いにかかっている」「お祓いしろ」というツイートをよくしていたものだった。それでも、高校時代無名な選手が急成長して、駅伝で区間一桁で走ることも多かったので、そのことに応援しがいを感じていた。その分、「往路で戦える」國學院を久しぶりに観た去年の段階でとてつもないワクワク感を感じていたし、今年の往路3位、7年ぶりのシード権という結果に感涙したものだった。

 

 そんなわけで、「陸上長距離・駅伝」というコンテンツにハマって5年経ったのであった。そして去年、自分の中だけで色々妄想して楽しむだけでなく、色々発信してみたいな、と思い駅伝予想ブログも始めてみた。

 これからの目標は、何か「独自のコンテンツを持つこと」。陸上長距離、それに限らずスポーツに関するブロガー・ツイッタラーには独自の強み、コンテンツがあるイメージがある。自分も、陸上長距離ファン界隈にあって唯一のものを持てるようになりたい。そう決意を新たにして、振り返りの執筆を終えることとしたい。

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 今の所更新ペースは控えめですが、今後とも、ご愛読いただけると幸いです。